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語音明瞭度検査について(まとめ)

 投稿者:まろくん  投稿日:2011年 4月16日(土)22時39分52秒
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ということで、たいへん長くなってしまいましたが、いよいよ語音明瞭度検査に関するまとめです。
身体障害認定基準・認定要領では、次のとおり定められています。通達(後述)の1つです。

身体障害者障害程度等級表の解説(身体障害認定基準)について
(平成15年1月10日 障発第0110001号 厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部長通知

二 聴覚又は平衡機能の障害
1 聴覚障害
 (1)聴力測定には純音による方法と言語による方法とがあるが、聴力障害を表すにはオージオメータによる方法を主体とする
(2)聴力測定は、補聴器を装着しない状態で行う。
(3)検査は防音室で行うことを原則とする。
(4)純音オージオメータ検査
ア 純音オージオメータはJIS規格を用いる。
イ 聴力レベルは会話音域の平均聴力レベルとし、周波数500、1,000、2,000ヘルツの純音に対する聴力レベル(dB値)をそれぞれa、b、cとした場合、次の算式により算定した数値とする。
(a+2b+c)/4
周波数500、1,000、2,000ヘルツの純音のうち、いずれか1又は2において100dBの音が聴取できない場合【注:スケールアウト】は、当該部分のdBを105dBとし、上記算式を計上し、聴力レベルを算定する。
なお、前述の検査方法にて短期間中に数回聴力測定を行った場合は、最小の聴力レベル(dB値)【注:最も聴こえが良かったときの状態のdB値】をもって被検査者の聴力レベルとする。
(5)言語による検査
ア 語音明瞭度の検査語は、次に定める語集【注:語音明瞭度検査語集】による。検査に当たっては、通常の会話音の強さでマイク又は録音機により発声し、その音量を適度に調節し、被検査者に最も適した状態で行う。
検査語はその配列を適宜変更しながら2秒から3秒に1語の割合で発声し、それを被検査者に書きとらせ、その結果、正答した語数を検査語の総数で除して、求められた値を普通話声の最良の語音明瞭度とする
イ 聴取距離測定の検査語は良聴単語を用いる。大声又は話声にて発声し、遠方より次第に接近し、正しく聴こえた距離をその被検査者の聴取距離とする。
ウ 両検査とも詐病には十分注意すべきである

診断書様式等も、この通達の中で細かく定められています。
また、身体障害者福祉法指定医師に関しては、また別の通達で定められています。

要するに、準則のようなガイドラインの役割を果たしているのが、通達です。
厚生労働省の担当部局長や課・係長名で出され、実際の運用におけるモデル例を示します。
その通達を元にして、各都道府県はさらに細かく細則を定め、それが実際の運用の根拠になります。

したがって、各都道府県での運用はガイドライン(通達)を大きく逸脱することはありませんが、診断書様式が微妙に違っていたり、認定の厳しさに差が生じたりもします。
但し、通達で定められている「診断書等に記すべきこと」が守られなければならないのは、言うまでもありません。

ですから、もし、通達で定められている記載内容が各都道府県の診断書では漏れていたとしたら、各都道府県の診断書で「書き足す」ことが必要です。
実際、私の場合も、語音明瞭度検査のパーセント値を左右別々に記す欄はありませんでした。
しかし、語音明瞭度を示さなければならないことは明白ですから、きちんと測定してもらい、診断書にも書き足してもらいましたよ。
言い替えると、障害者本人も医師もこういうことを知りませんし、役所もきちんと説明しないので、きわめて漏れが生じやすい箇所になるかもしれません。

いずれにしても、法律だけではなく、政令(施行令)、厚生労働省令(施行規則)、各通達と調べ上げて初めて、実際の運用がどうなっているのかが見えてきます
例えば、第1種・第2種という区別もありますが、これは、JR運賃割引に関する別の通達に基づきます。
要は、あらゆることを調べ上げないと、身体障害者手帳のほんとうの意味が見えてこないわけですね。

正直、専門職でもたいへんしんどい、というのが正直なところです。
けれども、知っている・知っていないの差は、障害者本人にとっても大きく響いてきます
ですから、風説などに惑わされることなく、きちんと法令や通達に基づいて理解してゆくようにしましょう。
 

 
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